コラム
colmun- お知らせ
- ひとりごと
お子様の歯並び・口呼吸
気になっていませんか?are you worried?
- 子供の歯並びが気になるが、どうしていいのかわからない。
- いつも口が開いて(お口ぽかん)口呼吸になっているけど、このままで大丈夫?
- 寝ているときにいびきがひどく、日中も眠そうにしている。
子供のころからの歯のデコボコ、口呼吸は成長と共に自然治癒することはほぼありません。
放置しておくと、単に歯並びだけの問題ではなく、呼吸、姿勢、睡眠といった生きていく上でとても大切な機能に悪影響を及ぼします。
子供の歯並びは乳歯と永久歯が混在する混合歯列期には必ずチェックしましょう。
不正咬合の原因cause of malocclusion
最近では、子供たちのむし歯が減ってきていますが、一方で歯並びの悪さが増えています。
その原因の1つは、現代の食べ物が柔らかいことにあります。
柔らかい食べ物はしっかり噛まなくてもいいので、顎がうまく成長しません。
そのため、最近の子供たちは顎が小さくなり、歯がきちんと並ぶスペースが足りなくなりやすくなってしまいました。
歯並びが悪いと、見た目だけでなく、食べることや話すこと、さらには呼吸にも影響が出てしまいます。
口呼吸と不正咬合の悪循環
子供の成長期で上顎の発育が悪いと、鼻腔が狭くなるために鼻での呼吸が困難になり、必然的に口呼吸になります。
口呼吸は、単に歯並びが悪くなるだけではなく、いびきがひどくなるなど睡眠の質にも影響を与えます。
子供の睡眠時無呼吸症候群も最近とても話題になっています。
また、日常的に呼吸がしにくい事から前方頭位になり姿勢が悪く(猫背)なりがちです。
さらにいつも口からの呼吸なので喉を悪くしがちで風邪などを引きやすくなるといわれています。
このように、顎の発育不全からくる口呼吸は、単に歯並びの問題だけではなく、睡眠を始め、子の成長にとても大きな悪影響を及ぼすのです。
不正咬合・口呼吸の原因
- 顎の発育不全
- 食事の影響(よく噛まない、硬いものを食べない)
- 悪習癖(口唇を噛む、舌を出す、指しゃぶりなど)
不正咬合・口呼吸のリスク
- 顎の発育不全から鼻閉が顕著になりいびきがひどくなる、その結果睡眠の質が低下する
また、呼吸がしにくくなることから、前方頭位になり姿勢が悪くなる - 口呼吸が続くことで喉に悪影響を及ぼし、風邪をひきやすくなる
- 歯並びが悪くなり、虫歯や歯周病のリスクが高くなる
- 見た目への悪影響がある
成長期に行うことが重要です 「12歳までに正しい噛み合わせを!」がごきそ歯科医院のコンセプトです
がくがんめんきょうせいちりょう顎顔面矯正治療facial orthodonic
お子様の成長に合わせた矯正治療
歯並びが悪くなる主な原因に「顎が小さい」という点が挙げられます。
顎が小さく窮屈な状態なのに、歯が生えてきてしまうので、歯がズレてしまうのです。
一般的な歯列矯正は、歯を動かしてキレイに並び変えるのですが、顎は小さいままです。
そのため、中には永久歯を抜歯しなければならないケースも出てきてしまうのです。
一方、顎顔面矯正治療とは、顎骨と顔面の発育の遅れ(発育不全)を取り戻し、結果として歯並びも良くなる治療です。
歯だけではなく「顎の骨」「頭蓋骨」「歯を支える歯槽骨」などの骨格や「筋肉」「歯肉」などの軟組織を含め、顔全体のバランスを考慮して矯正治療を進めていきます。
お子様の成長に合わせて、自然に「本来あるべき状態」に促し、キレイな歯並び・正しい噛み合わせを実現します。
一般的な矯正治療との違い
- 歯だけではなく顔、口腔機能全体を考慮
- お子様の成長に合わせて自然な形で矯正
- 矯正装置は歯の内側に装着するので目立たない
顎顔面矯正治療のメリット
- 骨格と歯列を整えられる
- 鼻呼吸がしやすくなる
- 手術を伴う矯正や抜歯を回避できる可能性が高まる
顎顔面矯正治療のデメリット
- 矯正装置の違和感・痛み
※数日で慣れる方がほとんどです - 成長期にしか行えない
- 短期間ではありますが、食べ物が詰まりやすく歯ブラシがしにくい
口呼吸が解消されて健康的に!
顎顔面矯正治療には、歯並びが整うだけではなく、様々な効果が期待できます。
まず、上顎骨が広がることで、鼻づまりやいびきなどが解消され、鼻呼吸が自然にできるようになります。
また、鼻呼吸機能の獲得で口呼吸が解消され、舌も本来の位置に改善されてゆきます。
そのため、しっかりと咀嚼できるようになり、発音の改善にもつながります。
上顎・下顎の形態的なバランスが整い、そこに呼吸などの機能が伴うことで、身体全体の発育にもいい影響を及ぼすことができるのです。
矯正治療を始めるタイミング
治療開始は早ければ5歳くらいからが理想と考えています。
最初から固定式の急速拡大装置を使うこともあれば、最初は夜のみの可撤式装置を使い、その後、様子見ながら急速拡大装置に移行することもあります。
矯正治療の流れflow
カウンセリング
かみ合わせの状態やお口の機能の状態を診査します。
矯正を検討し始めた経緯や、気になっていることなどをお伺いします。
費用のご説明
費用のご説明をさせていただきます。
不明な点や疑問点等、ご確認ください。
矯正検査
お口の写真、お顔の写真を撮影します。
頭蓋骨の側方、正面、歯の状態を確認するためのレントゲン写真を撮影します。
その他、呼吸、睡眠のアンケートを行います。
治療計画
検査結果を元に、治療計画を作成します。
お子様のお口の状態に合わせて矯正装置を選択します。
矯正治療スタート
まずは、矯正装置を装着します。
装置調整・治療経過の確認のため、1〜3ヶ月に1回程度来院していただきます。
半年に1回ほど再検査を行い、治療の評価をします。
メンテナンス
装置を外した後、歯が少しずつ元の位置に戻ろうとします。
この「後戻り」を回避するために、保定装置を装着することもあります。
歯を支えている骨・周囲の歯肉や筋肉が安定するまで経過観察が必要となります。
矯正費用price
検査料 | 35,000円(税込) |
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顎顔面矯正料 | 385,000円(税込) |
中学生以降の二次治療 | 385,000円(税込) |
処置料 | 4,000円(月1回) |
医療費控除について
医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、所得税から払い過ぎた分が戻ってくる制度です。
矯正治療費用の負担を少しでも軽減するためにご利用ください。
医療費控除の対象
- 1月1日から12月31日までに実際に支払った医療費
- ご自身と、生計がご一緒のご家族様が支払った医療費
※通院にかかった交通費も含みます。
医療費控除の注意点
医療費控除は「治療」が対象となりますので、「美容」や「機能回復」が目的の場合は医療費とは認められません。
成人の矯正は機能回復が目的となってしまうので、医療費控除の対象にはなりません、
ごきそ歯科医院では、子供の矯正を「成長を阻害しないための治療」として位置づけているため、医療費控除の対象となります。