口腔機能発達不全症とは、2018年に保険適用になった新しい病名で、定義は、18歳未満の子供で、生まれつきの障害がないにもかかわらず、食べる、話すなどのお口の機能が十分に発達していない状態を言います。
口腔機能が発達しない原因は様々ですが、何もせずに経過だけを見ていると、十分な顎顔面の成長ができず、食べる、話す、呼吸や姿勢と言った様々な事に問題が変化していく傾向があります。
さらに、その結果、歯並びが悪くなる子がとても多いです。
お子さんの治療をしていると、歯並びの相談がとても多いのですが、実は歯並びは顎や顔の成長、お口の様々な機能の獲得が不十分である結果起こっていることがほとんどです。
単純に、歯のデコボコを診るだけではなく、顎顔面の形態の成長、お口の機能の成長を診る必要があります。